
FXDDは2003年に設立されて以来、長い運用実績もあり日本でも名の知れたFX業者です。
しかし、最近ではトラブルが起きた影響から顧客の信頼性が低下してしまったといわれています。
今回は、FXDDの評判をご紹介しながら、メリット・デメリットやFXDDの入出金方法などについて触れていきます。
海外FX業者選びの参考にしてみてください。
目次
FXDDとは?2003年に設立された老舗のFX業者
FXDDは2003年に設立された歴史のある海外FX業者で、初期のころから海外FX取引をしているトレーダーは知っている人も多い業者の1つです。
日本でも人気があるXMTradingのサービス提供開始が2009年なので、老舗のFX業者ということがうかがえます。
FXDDの基本情報 |
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会社名 | FXDD Trading Ltd,FXDD Malta Ltd. |
設立 | 2003年 |
資本金 | 非公開 |
本社所在地 | ClarendonHouse,2ChurchStreetHamiltonHM11,Bermuda |
FXDDで利用できる口座は2種類あります。
- MT4スタンダード口座
- MT4プレミアム口座
MT4スタンダード口座は取引手数料が無料なので、海外FX初心者におすすめの口座です。
入金方法・出金方法
FXDDは、入金方法が大きく分けて4種類あります。
- 国内銀行:1~3営業日、手数料2.5%
- 海外銀行:3~5営業日
- VISA:1営業日以内
- JCB:2営業日
- bitwallet:2営業日
国内銀行のみ手数料が2.5%かかりますが、他の方法だと無料です。
ただし、FXDD以外で金融機関や決済サービス会社で発生する手数料などは自己負担となります。
出金方法は大きく分けて3種類あります。
- クレジットカード(VISA):13~15営業日
- 銀行送金:7~10営業日
- bitwallet:3~5営業日
出金手数料は、クレジットカードであれば入金額の出金は無料、銀行送金の場合、一律25$(約2,500円)、bitwalletは824円かかります。
最もおすすめの出金方法はbitwalletです。
着金までのスピードが一番速く、他の出金方法に比べても安く抑えられる点から使いやすい手段と言えるでしょう。
FXDDのデメリット
ゼロカットシステムがない
ゼロカットとは、顧客が出したマイナス残高をゼロに戻すというシステムのことを指します。
仮に急激な相場変動などで口座残高がマイナスになっても、マイナス部分をFX業者が補填するので顧客には追証が発生しません。
実際にFXDDでは、2015年1月のスイス国立銀行の政策変更によって起こった「スイスフランショック」で多くのトレーダーに追証を請求するというトラブルが起きました。
ほとんどの海外FX業者がゼロカットシステムを行う中、FXDDのみが追証を請求したこの事件。
結果としてトレーダーに不信感を持たせ、信頼性・安全性を低下させることにつながりました。
金融ライセンスを取得していない無登録業者
FXDDは、現在金融ライセンスを持っていない可能性が高いです。
過去には、3つの金融ライセンスを取得していたものの、
- スイスフランショック後の対応の悪さ
- ライセンスの基準となる資本金を詐称した違反
などが原因となり、すべての資格が剥奪されました。
海外FX業者を選ぶ際、安心材料となる金融ライセンスの有無。
これがないということは大きなデメリットとならざるを得ません。
また、信託保全制度を導入していないため、FXDDが倒産した場合の返金は保証されていません。
管理方法として分別管理していますが、対応する銀行名が明記されていないので安全面に不安が残ります。
ロスカット水準が50%と高い
ロスカットとは、簡単にいうと損失の拡大を防ぐ制度のことです。
FXDDのロスカット水準は、50%以下に設定されており高めな水準となります。
ロスカット水準を高くすることによって、その分損失が確定する確率が高くなるということです。
ほかの海外FX業者の平均的な水準が20~30%で、中には0%の業者もあることから証拠金ギリギリまで取引したい方にとっては不利に感じるでしょう。
一方、万が一ロスカットになってしまった場合にも証拠金を多く残せるので、再取引時にも安心してスタートすることができる面もあります。
3ヶ月以上取引がないと口座維持費がかかる
FXDDは3ヶ月以上取引がない場合、口座維持手数料がかかります。
さらに期間が長くなるほど多くの手数料が発生するので、定期的に取引をしないと損をします。
取引がない期間 | 口座維持手数料 |
3ヵ月以上1年未満 | 40ドル(約4,000円) |
1年以上2年未満 | 50ドル(約5,000円) |
2年以上3年未満 | 60ドル(約6,000円) |
3年以上 | 70ドル(約7,000円) |
口座維持手数料が引かれるタイミングは、年4回です。
- 1月1日
- 4月1日
- 7月1日
- 10月1日
直近3か月間、全くトレードをしていない口座が対象となります。
FXDDで取引をしばらくしない場合は、必ず資金をすべて出金しておきましょう。
FXDDのメリット
デメリットがある一方、メリットもあるので合わせて解説していきます。
スワップポイントが優秀
スワップポイントとは、2つの通貨の金利差を示したものです。
この金額はFX業者や世界情勢によって異なります。
スワップポイントがマイナスの銘柄を長期保有すると、利益が目減りする可能性が高くなるのです。
海外FX業者はマイナス銘柄が多く、長期保有しづらいといわれていますが、FXDDの場合は比較的プラスの銘柄が多くなっています。
プラスになっていれば、保有しているだけでスワップポイントを稼ぐことができるので、取引スタイルの幅を増やすことが可能です。
そのため、FXDDは長期保有を目的としてスワップトレードには向いているといえるでしょう。
日本語サポートの充実
FXDDの日本語サポートは、比較的充実しています。
連絡方法としては、電話対応とメール対応の2つです。
電話のサポートデスクは平日は24時間対応、メールに関しては24時間365日受け付けしています。
海外FX業者はわからないことが多いですが、日本語対応のサポートデスクがあれば安心して取引に集中できるでしょう。
入金ボーナスキャンペーンが随時行われている
海外FX業者は、豪華なボーナスキャンペーンを設定していることが多いです。
FXDDでも、さまざまなキャンペーンを不定期で開催しています。
随時開催されているのは10%のボーナスキャンペーンで、さらにボーナスの出金も条件をクリアすれば認められています。
ボーナスの出金ができる海外FX業者は多くないので、優良なサービスを提供しているといえるでしょう。
ボーナス出金条件は、以下の通りです。
- ボーナス額÷1,000=N(円口座の場合)
- Nに値する数字分、ロット取引を行う
出金条件も比較的ゆるいので、試してみても良いでしょう。
まとめ:FXDDはトラブルがあったものの現在は魅力的なサービスを展開
最後に、FXDDのメリットとデメリットをそれぞれまとめるので参考にしてみてくださいね。
メリット
・スワップポイントが優秀
・日本語サポートが充実
・入金ボーナスキャンペーンがある
デメリット
・ゼロカットシステムがない
・金融ライセンスを取得していない
・ロスカット水準が50%と高い
・3ヶ月以上取引がないと口座維持費がかかる
スイスフランショック時には、ゼロカットシステムが行われずトラブルとなりましたが、現在はさまざまな魅力的なキャンペーンを展開し多くのユーザーを獲得しています。
日本語サポートが充実している点は、使いやすいと言えるでしょう。
また長期間ポジションを保有するトレーダーは、検討してみてもいいかもしれません。
デメリットとメリットを比較し、自分に合ったFX業者を見つけてみてくださいね。